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う〜さ〜が4輪の免許をとった教習所へ向かう。
結構やな思い出が満載で、またここに通う日がくるとは2週間前までは夢にも思いませなんだ。

意を決してカウンターのおねーちゃんに声をかける。
「バイクの免許を取りたいのですが…」

なんか笑ってないか!? 「いい年したおばはんが、バイクの免許ぉ〜?」とか思ってないかっ!?
…などと猜疑心にさいなまれながら、手続きをすます。
「じゃ、一番はやくて明後日からのスタートですね」

えっ!? もう?
なんか夢みて楽しんでたのがいきなり現実になった。初めて乗るジェットコースターの、ベルトを締めた瞬間みたいな。明後日には、ほんとにバイクに乗るの私!? こ、心の準備がぁ!
ともいえず、無事すべての手続きは完了した。

あっという間に2日後。

教習所には貸し出し用ヘルメットもグローブ(軍手)もあったのに、私はてっぺんからつま先まで完璧なまでのライダースタイル。ちょっとはずかしい。周りは案の定若い男の子だらけ。女の子は1割くらいか。
初日の第1時間目は、バイクを起こす、押して歩く。
女の子が苦戦する「倒れたバイク起こし」は、事前にわんバイクで練習してたからなんとかクリア。ただ、初めての400CCの重さにへとへと。すぐ汗だくになってジャケットを脱いだ。

続けて第2時間目、「乗ってみましょう」
「原付バイクは乗ったことある?」「あります!」と見栄張って嘘をついたが、実は乗ったことがない。4輪も年に1回、福島の片田舎で対向車のいないゴーカート状態で走るのみ。
4輪とちがって教官がわきに乗ってくれるわけでもなく、一人でいきなりバイクを操縦するのだ。乗れるのか!?

へにょへにょでした。
減速の加減がわからなくてエンストを起こす、後ろに他の教習生がじれじれと待ってるもんだから焦る、焦ってバランスをくずして思わず自転車みたいにフロントブレーキをきゅっと握って、コケる。
1時間目では「よいしょぉおー!」ってやっと起こしていたバイクだったが、後ろに人が待っていると思うと必死で、自転車みたいにひょいひょい起こせるようになった。…こんなことだけうまくなっても。
この日は6回コケた。

EPISODE 4
バイク虎の穴
まさにそのときの風景。
ヘルメットの中は、汗と涙とはなみずで
ぐじょぐじょでした
夜には全身を猛烈な筋肉痛が襲い、足は青たんでいっぱい。
浮かれてたのが一転、「何年かかっても免許とれないかもしれない…」と深く落ち込むう〜さ〜であった。
それでも、次の日も教習は続くのだ。