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あれは2004年の10月下旬。
う〜さ〜とわんさ〜のロングドライブも終盤にさしかかり、榛名湖畔でわかさぎのフライをたべ、おうちに帰ろうと峠を下っていくところ。

わんが後ろのバイクに気がついて、ハザードを出して道をゆずった。
直後、2台のバイクは軽やかに曲線を描き、わん号をパスしていく。
その瞬間、2人のライダーは軽く手をあげた。ありがとうと。

「ああああっ!」
う〜さ〜のハートが、燃えた。

「私、バイクに乗りたい!」

それまでそんなことは全く口にしたことはなかったので、わんさ〜は驚いた。そして言った。
「…免許、とる?」
即答した。
「とる!!」

実はう〜さ〜は大昔(昭和)からバイクがすきだったのだ。中学のときに本屋でバイクの本を立ち読みし、見知らぬおいちゃんに「まだ早いよ」と言われたこともあった。同年代の方にはわかるであろう「ホットロード」の影響である。メカのことなんかこれっぽっちもわからんが、でもバイクに乗っている姿を見たり思い描くだけで、初恋の人に出会ったよーなどきどきを感じたものだ。

だが。いかんせん。
いまは30もすぎ自転車にもろくに乗れず、道もまっすぐにあるけず(これは酒のせい)、穴があればもれなくハマるような超どんくさおばはんである。自分でも「バイク」というのは未知の世界。「免許とる!」と言ったはいいが、小学生が「宇宙飛行士になる!」とゆーのと同じくらい、希望はあるがまったく現実味がない世界だったのだ。

しかしそこからの行動は早かった。
正確に言うと、そこからのわんさ〜の行動は早かった。
翌週には上野のバイク街に二人の姿があったのだ。

榛名湖
あ、バイクに乗る!
EPISODE 1
わかさぎ