『DAYTONA(NISSIN製)ラジアルマスターシリンダー』
を取り付けるの巻

まず、コレを読んで同じ付けるための参考にしようとお考えの方もいるかと思いますので、
コレを付けるにあたって私のバイクがノーマルでは無い部分を紹介いたします。
でないと、参考にならない可能性もあるかと思いますので。ただし、参考にしていただく
のはいっこうにかまいませんが、失敗しても私は一切の責を負えません。特にブレーキは
重要部品ですので、万一の時は大事故につながる可能性もあります。そこを充分ご了承
の上、全ては自己責任にてお願いいたします。

下記、取り付け作業を行うにあたっての、わん号CBの条件定義

1.ブレーキホースは PLOT スウェッジラインPro に変更しています。
  車種専用設計(ノーマル基準)になっています。ただし、ホース長は若干ノーマルより
  長く設定されているようです。下記ハンドルバーが問題なく付き、かつ余裕があります。

2.ハンドルバーは PLOT製 Effex イージーフィットバー に変更しています。
  ノーマル比 1cmアップ 1cmバック です。ノーマルケーブル・ブレーキホースのままでも
  ポン付けできる限界のポジション設定になっている製品です。

以上を取り付けにあたってノーマルとは違う条件として定義いたしますので、それを含んだ
上での下記取り付け作業となることをご承知おきください。

まず、デイトナのラジポンキットだけを買ってきて「ポン付けでいけるかも」と思い合わせて
みました。即、結論ですがぜんぜんダメです。問題だらけでした。

● 足りるだろうと思っていたホースの長さがビミョーにたりない。約3cmくらい。
● マスター本体のフィッティングガイドが真横に向かって開いているので、ホースがハンドル
  中央方向へ導かれるようになってしまう。このせいもあってホースの長さが足りなくなる
  という原因にもなっている。
● ブレーキレバーが太すぎて、レバーを深く握り込むとスロットルワイヤーの付け根の金属
  部分と緩衝してしまい、最期まで握り込めない。(フルブレーキできない)

で、ホースをPLOTに特注で発注しました。
元々車種専用設計のセット物のため交換部品
としては通常売っていないため。
スウェッジラインProはマスターにつながるホース
は1本で、それがちょうどホーンの所でセパレータ
によって左右のキャリパーに分けられる、純正と
同じ配管取り回し構造になっています。
ですので、発注したのはそのセパレータから上の
1本だけです。既製状態のこのホースは32cmで
発注は余裕をみて37cmにしました。
結果はバッチリで、ギリギリでも余りすぎでもなく
ピッタリの長さでした。

ラジアルマスター本体です。
シリンダーピストン径 19mm です。
17mmもありますが、「しぐさん」という頼もしい
お友達がいろいろ調べてくださって、19mmが
ベストという事が判明しました。(^^
実際、取り付け完了後に思ったのは、17mm
ではたぶんキャリパーピストンをぜんぜん押し
切れないでしょう。19mmでもかなりノーマル
より軟らかく感じましたから。


※ 以下、各画像はクリックすると拡大します。

さて、次はマスター本体の加工です。
画像の矢印の部分が邪魔でホースの取り回し
が非常に悪いです。
ですので、これを思い切ってぶった切ります!
恒例の手動金ノコで。(~~;
しかし今回は素材がアルミですから、そんなに
苦労はないです。それに、こういった細かい部分
を切る場合は、他の部分を傷つける可能性もあ
るので、逆に手動の方がいいでしょう。(^^

いくら手動でもそのままでは「あちゃ!」っと
やりかねないので、レバーやタンクなど外せる
パーツは外して、念のために周りをビニール
テープなどで保護しておきます。金ノコが当た
るとすぐに破れるので2重3重くらいにぐるぐる
巻にします。(^^;
切る時は、とにかく焦らず慎重にやりましょう。
ゆっくりやっても15分もあれば切れますから。

切れました。
このままでは、バリがあるのでホースや配線を
傷つけかねないので、金ヤスリでバリ取りを
しましょう。これも焦らず丁寧に。(^^

なぜか鏡面加工になってしまいました。(^^;
べつにここまでやる必要はありません。
単に、やり始めたらついついここまでやって
しまっただけですから。(^^;

ここから取り付けに入りますが、まず現状確認。
ノーマルマスターとバンジョーフィッティングの
取り付け環境はこんなんですね。
そして、画像はありませんがノーマルマスターの
フタを開けタンクの中のフルードをウエスなどで
吸い取り空にします。そしてバンジョーボルトを外
しホースを外します。
この時にわずかに残ったフルードが漏れ出すの
で垂らさないように注意してください。
で、ホーンと共締めしてあるセパレーターを外し
特注したホースと交換します。
あ、ちなみにスウェッジラインProはホースの赤と
青のナットが逆ネジでした。

さて、問題となっていたレバーとスロットルワイヤーの
付け根部分との緩衝はこんな状況です。
これを解決する方法は2通り。

1.スイッチBOXを固定しているハンドル側に開いて
いる穴の位置をずらして開け直す。(スロットルワイヤ
ーの付け根部分がもっと上を向く方向に)
2.ギリギリ緩衝が避けられるくらいまで、ハンドルを
下に向ける。(極端に言うとセパハンのようにバーエンド
を地面方向に向ける)

今回、私はとりあえず「2」の方法でやりました。
こんな感じです。
実は、これでもスロットルワイヤーの金属部分
からは外れましたが、その下のスイッチBOXにも
当たります。しかし、このラジポンのレバーには
レバーとグリップの距離を調整するアジャスター
が付いているので、それをグリップから遠くにす
る方向でフルブレーキでも当たらない所まで調整
すれば、問題ないです。
現状、6段階の調整幅の真ん中あたりでギリです。
ただし、手の小さい人や普段からガッチリ握る方
はこれではダメかもしれないので、「1」の方法を
とるしかないでしょう。

で、ハンドルとレバーのポジションをある程度決めたら、とりあえずそこで仮固定して、ホースをつなぎます。
この時、かならずワッシャーは新品にしましょう!
ちょうど例のぶった切ったガイドの真上あたりをフィッティングが通っています。
ここで注意しなければならないのは、ブレーキレバーを握った時にホースと緩衝しないようにレバーをゆっくり
握ってみながら、ホースと緩衝しないかどうかを確かめて位置を決めます。
ギリギリより最低でも5mm以上の余裕を持たせて置いた方がいいでしょう。
以下の画像は、いろいろな角度からの画像です。

最期に取り付け位置の微調整や増し締めをして、フルードを入れエア抜きして完成です。